東武7820系 
大量輸送時代を支えた通勤型車両の礎
大量輸送時代を支えた東武鉄道の通勤型車両。戦後の混乱期に割り当てられた国鉄63系改め東武7300系を基本に独自設計された。20メートル車体×4ドアのスタイルは後の東武通勤型車両の基礎となる。1980年に『車体更新』と称して下回りはそのままに車体のみを8000系と同じものに乗せ換た5000系列となり、首都圏最後の釣り掛け音を楽しめる車両として多くのファンを虜にした。
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CROSS POINTの未塗装キットからの製作です。基本的に素組ですが、屋根板と妻面の間に隙間が開いてしまうのが気になったので屋根板を後退させる加工を施しました。それ以外ではジャンパ栓を別パーツ化したぐらいで、特に大きな加工は行っておりません。今回の生産分から色注しが困難な窓サッシが着色済になりましたが、ツートンカラーで製作する私には無関係なのが悲しいところ。
説明書通り、非パンタ車のジャンパ栓モールドは不要なので削り取っておきました。配管の有無は作り分けたのに、なぜジャンパ栓は両方に付いているんでしょうか・・・設計ミスですかね。 |
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鉄コレ7300系との並び。見比べていた時に気付きましたが、73と78ではオデコのRが丸い(73)と角張っている(78)という違いがあるんですね。CP製も鉄コレも印象に大差は無く、最近のメーカー技術って凄いなぁと。鉄コレの方はシルヘッダーが厚めで好印象ですし、ワイパーの表現も抜かりがありません。CPが勝てるのは屋上パーツの立体感ぐらい?いやはや、鉄コレ恐ろしや・・・
東上線では寄居寄78系2R+池袋寄73系4Rの編成が多かったようなので、鉄コレ73系と連結できるようにTNカプラーを取り付け。文字通り『異色』な連結編成はニヤニヤがとまりません(^^)
本当は73系も切り継いで中間車を作りたいのですが、人気の東武車両とあって値段が高騰しており断念・・・ |
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左から、7820系・7300系・8000系(製作中)。古めの東武の主力車両が集まりました。7300系なんかと並べられるよう、入線当時の10000系なんかも作ってみたいものです。
それにしても、このキットに付属しているダミーカプラーはなかなか良い出来ですね。クロポキットには大抵このパーツが標準で付属しているようですが、GMのキットはモノによって連結器のクオリティに雲泥の差があるので(そこで作り分けるのかよっ!て気がします)、この汎用胴受パーツへの交換をお願いしたいところです。
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【塗料・パーツ等】
車体・・・GM19番 31番
屋根・・・GM35番
屋上機器・・・GM9番
床下機器 台車 パンタグラフ台座・・・GM14番
台車・・・GM DT16東武
パンタ・・・GM PT43
別パーツ化・・・銀河モデル N-031ジャンパー栓
【まとめ】
最近のクロスポイント製品とあって、武骨な車体がしっかり再現されています。1両あたり鉄コレの5倍するだけのことはありますが、正直鉄コレもハイレベルな出来なのであまり差がありません。
しっかしまぁ、ツートンカラーは美しいですがマスキングが大変ですね。ベージュ→オレンジの順で塗装しようとすると、ドア周りのマスキングで泣きを見ます。私は0.3mmのマスキングテープを駆使して何とか乗り切りましたが、下地塗装をしっかりしてオレンジ→ベージュの順で吹くことをオススメします。
金銭的な都合から先頭2両セットになりましたが、先頭車からの改造で生まれた中間車もタマランのですよねぇ。模型的には全く異なるモノになりますが、車体更新で生まれた5000系列も・・・